「今日の夕ご飯は何にしよう?」――これは、台所の担い手にとって最大の悩みの一つである。そしてコロナ禍のステイホーム期間中は、「昼ご飯と夕ご飯をどうしよう」かもしれない。家族がそれぞれ昼食を外で食べていた家庭でも、この時期は皆が1日中家で過ごすことになり、負担が重くなった担い手たちが悲鳴を上げた。

なぜ献立は、こんなにも悩ましいのだろうか? 今回はその要因を考え、解決の糸口を探ってみたい。

手に入る食材をどう使うか?

献立を立てることは、買いものに次いで難しい家事の一つである。なぜなら、1回の献立には、さまざまな「事情」が絡んでいるからだ。

事情の一つ目は、なるべく多彩な食材を使い、多彩な味つけにしようと工夫するため。その結果、食卓に変化がつき、栄養のバランスも整うのだ。また、家族がそれぞれ学校や職場に通っている場合、夕食の献立をできるだけそれぞれの昼ご飯と被らないようにしたい、と台所の担い手は考える。

でも実は、この変化を求める気持ちも、献立作りの負担を重たくしている要因の一つだ。その点については後ほど考えるとして、続いて事情の二つ目を考えたい。

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それは、冷蔵庫などにある残り食材の問題だ。家庭の食卓は、毎日買い物をしてその都度食材を全部使い切って成り立っているわけではない。キャベツや大根など、丸ごと買えばリーズナブルだが、使い切るには何日もかかる食材もある。中途半端に残った食材もあるだろう。

つくりおきした料理や、食べきれなかった料理が残っている場合もあるだろう。早く使わなければならない食材を組み入れる献立が、必要な日もある。

三つ目は売り場の問題。一つ目と二つ目の事情に合わせた献立を決めて、スーパーに向かったが、新たに購入したい食材がその日はなかった、あるいは高かったという場合は、献立の組み換えが必要になる。一から考え直さなければならないときは、がっかりしてなかなか次のアイデアが浮かばない日もあるだろう。