3500万の住宅ローンを「退職金で一括返済」した「年収800万夫婦」がハマった落とし穴

新屋 真摘 プロフィール

また、住宅ローンには団信(団体信用生命保険)が付いています。団信はローン完済までの間、契約者が死亡または高度障害状態になったときなどに、その保険金で住宅ローンの残高が完済される保険のことです。

住宅ローンを返してしまったことで、Aさんの一家ではもしもの場合の保障が手薄になってしまいました。年齢があがればリスクはそれだけ高くなるのですから、住宅ローンに付随する団信も残したほうが、合理的とも考えられます。

 

キャッシュフロー表の作成は必須

ところで、「住宅ローンを先に返済したほうがいいですか?」というのは、働き盛りの40代、50代からも多く寄せられる相談です。真面目な人ほど、借りたものは早く返したいという思いに捉われるものですし、少額でも繰り上げ返済がしやすいネット系の住宅ローンもあるので、着実に減っていく残債の額を見ることが生きがい、という人もいます。

ですが私は、住宅ローンの一括返済をする前には、キャッシュフロー表を作成することを提案しています。キャッシュフロー表は、横軸に家族の年齢を記入し、縦軸に収入と支出と記入することで現在から未来の収支を一覧表にしたものです。保険会社等でも作成してもらえますが、今はインターネットで検索すれば、自分で簡単に作れるエクセルファイルもダウンロードできます。

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