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3500万の住宅ローンを「退職金で一括返済」した「年収800万夫婦」がハマった落とし穴

62歳のAさんは、44歳のときに3500万円の住宅ローンを組み、東京の郊外に戸建てを購入しました。支払いは順調に進み、定年時に退職金2500万円で、2300万円分の残債も返済し終えました。しかし、ちょうどそのころ大学受験を控えていた次男が「医学部に行きたい」と言い、夫婦はそれを応援することに。次男は無事に私大の医学部に合格しましたが、夫婦の老後資金は大きく削られることになります。

【前編】「44歳で3500万の住宅ローンを組んだ「年収800万夫婦」、老後資金「枯渇」に怯えているワケ

 

定年後に老後資金が減っていく

次男の塾代もさることながら、私立医大の学費は6年間で約2000万円。500万円程度と見込んでいた学費とはかけ離れた金額に、手元資金に余裕がなくなっていたAさんは途方に暮れることになりました。結局、老後資金にと思っていたわずかな退職金の残りと貯蓄は学費に回り、なんとか奨学金とあわせて6年間の学費を捻出しましたが、次男が医学部を卒業するころには、Aさんは67歳、妻は63歳。

老後資金が心許ない状況に、不安を覚えています。

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60歳以降に資金計画が行き詰まってしまうのには、2つの背景があると感じています。

(1)想定外にかかる子供の学費

子供の教育費は、おおむね4年制の私大卒業を見越して準備している方が多いですが、想定通りに運ばないケースも見聞きしています。

Aさんの場合は医大への進学という極端な事例でしたが、よくあるのは、浪人や留年、留学です。留年といっても学業に問題がある訳ではなく、希望の就職先から内定がでずに敢えて留年したり、公務員試験で躓いたために就職浪人というケースもあります。留学も当たり前の時代になっていますので、大学を休学して留学する子供もいるでしょう。

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