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高所得層は不合理故に収奪せよー習近平政権の危うい「劫富済貧革命」

「共同富裕」の意味、毛沢東への回帰か

習近平の「共同富裕の達成」

8月17日、習近平主席の主宰下で「中央財経委員会第十回会議」が北京で開催された。中央財経委員会とは、共産党中央で設置されている経済運営の最高意思決定機関で、習主席自らその主任を兼任し、李克強首相ら3名の共産党政治局常務委員が副主任を務めている。

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この日の会議の一番のテーマは「共同富裕の達成」である。18日の人民日報一面記事が伝えたところによると、会議はまず「共同富裕は社会主義の本質的要請である」と位置付けた上で、「共同富裕は人民全体の富裕であって、一部少数者の富裕ではない」と強調した。

 

1980年代に鄧小平が有名な「先富論」を打ち出して以来、「先に豊かになれる者をまず富ませよう」という政策は中国の高度成長を牽引する原動力の役割を果たしてきている。上述の会議における「共同富裕論」の提唱は、鄧小平路線に対する事実上の軌道修正ではないかと思われる。

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