2021.09.02
# 住宅 # 介護

息子に捨てられる…借金して二世帯住宅を建てた男性が迎えた「苦しすぎる老後」

すべてが予想外の出来事
渋澤 和世 プロフィール

狭まっていく選択肢

時田さんは足腰が弱って自由に活動できないとは言え、認知機能などはしっかりしています。要介護2では、特養など比較的低料金で利用できる公的な施設には、入ることができません。

残る選択肢は有料老人ホームしかありません。しかし、こうした施設に入るためにはお金が必要です。

幸い大手企業に定年まで勤めていたため、企業年金も含めて年金の総額は月に30万円近くありました。これで毎月の支払いはまかなえるものの、問題は入居時に払わなければいけない一時金が手当てできないのです。

いずれは子供に面倒を見てもらう予定で家を建てたため、ここで預貯金の多くを使ったため、まとまった現金はほとんど残っていないのです。

 

実は、有料老人ホームにも入居金なしで利用できる施設もあり、私はこうした施設をお勧めしています。時田さんのようにある程度、余裕のある生活をしてきた方の場合、それなりに設備の充実した施設を希望するでしょう。

その場合の月々の料金は、35万前後は必要と、決して安くはありませんが、メリットもあります。まず、入居後施設が合わなくても退所時のリスクが少なくなりますし、万が一経営母体が倒産してしまったという事態でも安心です。緊急時には空室がなければ入ることはできないのが難点です。

恐らく、時田さんの場合、ここから準備をしても、こうした入所時の負担がない施設をみつけるのは容易ではないでしょう。

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