2021.09.02
# 介護 # 住宅

二世帯住宅に息子夫婦を住まわせ、面倒を見てもらう…打ち砕かれた定年後の夢

穏やかな暮らしが、突然終わりを告げる
渋澤 和世 プロフィール

息子夫婦と二世帯住宅に建て直し

幸い自分は元気でしたが、5才下の妻、良江さんは元々病弱で、季節の変わり目などにはしばらく起き上がるのが大変な時もありました。

妻の状態が本格的に悪くなった時、自分ひとりで充分な介護が出来るだろうか。そう考えると、なにかいまから準備しておく必要があるのではないか、と考え始めたのです。

時田さんには独立したひとり息子がいますが、会社員時代仕事を優先して、あまり関わってこなかったためか、時田さんとは必ずしも良好な関係とは言えません。

妻とは今も頻繁に連絡を取っているようですが、できることなら息子夫婦にそばにいて欲しいというのがこの方の本音です。

Photo by iStock
 

それをなかなか言い出せなかった時田さんが考えたのは、自宅を二世帯住宅に建て直し、そこに息子夫婦に住んでもらうという作戦でした。

時田さんの息子は非正規雇用の仕事で糊口をしのいでおり、生活は決して安定しているとは言えません。そんな中で子供が出来たため、経済的に楽でないのは間違いありません。

「古くなった自宅を建て替えようと思っている。二世帯住宅にして、一緒に住むのはどうかと思っているが、どうだろう?」と言えば、息子も何か勘づいてくれると時田さんは考えたのです。

こうして、今から15年前、自身が65才、妻の良江さんが60才の時に、自宅を建て替えました。

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