〔PHOTO〕Gettyimages

文化大革命の再来か…! 中国経済を揺るがす「共同富裕」という強権発動

彼の国がいよいよキナ臭くなってきた

かつて韓国で見た光景

今世紀の初頭、韓国にとんと経済オンチの大統領がいた。その名を、廬武鉉(ノ・ムヒョン)と言う。

彼が大統領になる前、韓国南部の海沿いの町・順天(スンチョン)で講演会をやるというので、聴きに行った。

Gettyimages

「韓国経済の発展は、私に任せてほしい。もし私が大統領になったら、5年以内に韓国経済を2倍にする秘策がある。その秘策を使えば、韓国経済は倍増するばかりか、韓国から貧者をなくすことにもなるのだ」

ご本人は自信満々である。で、その秘策とは何か?

「財閥の財産を没収するのだ。なぜ多くの庶民が貧困に喘(あえ)いでいるのに、財閥たちはぬくぬくと財産を増やしているのか。こんな不公平なこと、納得できないというのが庶民感覚だろう。

私は庶民の味方だ。もしも私が大統領になったら、即刻、各財閥を解体し、その資産を庶民に分け与えよう。それによって、この国の誰もが、平等で豊かに暮らせる社会が到来するのだ」

会場には、どう見ても財閥とは縁がなさそうな地元の人々が多数詰めかけており、拍手喝采である。

だが、廬武鉉は2003年に大統領になったけれども、韓国経済を2倍にすることはできなかった。財閥をイジメたけれども、解体することはできなかった。

経済政策は迷走し、同盟国のアメリカからは「青瓦台タリバン」(青瓦台 せいがだい=韓国大統領府)と陰口を叩かれた。そして退任して1年後に、山麓から飛び降りて、絶命してしまった。

なぜのっけからこんな話をしたかと言えば、韓国の向こうの大国・中国の動きが、何やら「キナ臭い」からである。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら

関連記事

おすすめの記事