未婚のシングルマザー・ナナさんが47歳のとき、一人娘が14歳のときからはじめた婚活。相手の名前を伏せて伝える婚活ドキュメンタリーの第6回は、婚活で巡り合った二人目の「アメリカ在住日系人男性」とのこと。
実はこの男性、ナナさんが思わずうっとりしてしまうような「言葉」をたくさん浴びせてくれ、会話を楽しみにするようになっていたのだが、やっぱり詐欺師だった――。
その手口はどのようなものだったのかを詳しくお伝えいただく。

ヤマサキナナさん連載「NY婚活日記」今までの連載はこちら
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自分の銀行口座にアクセスできないんだ

婚活を始めて初めて会った男性Gさんは、やたら当日ドタキャンする男性だと思ったら、お金に関してもだらしなく、姪に予算5万で落札をお願いされたチケットを12万円で落札してしまうような人でした。「やっぱりなにかおかしい」と思ってネットで調べたら彼は以前会社のお金を横領して逮捕されていたのです……(連載4回にて苦い結末までをお伝えしました)。

Gさんのことはちょっと好きになりかけていただけにショックだったけれど、気を取り直して婚活を続行。次に話すようになったKさんは、甘い言葉をかけてくれる優しいひとでした。単に甘い言葉なのではなく、仕事や育児のことを聞き出してくれて私のことをねぎらう言葉に説得力があるのです(詳しくは前回の連載にてたっぷり書いたのでそちらをご覧ください)。

しかし、会話をしだして3週間ほど経ったある日、突然こんなことを切り出されました。

ナナ、今、例の商材を日本に送る前に、それが置いてあるイスタンブールの倉庫の賃料と日本への運送料を振り込もうとしたら、自分の銀行の口座にアクセスできないんだ、どうしよう……

頭から血の気が引いていきます……。
お金の話……
やっぱり私は騙されていたんだ……。

実はこれを言われる少し前から、私は「アシスタント」として商談の間に入るようにお願いされていたのでした。商材の取引をするにあたり、彼と取引先はP D Fのやりとりをしていて、それが電波が悪くてうまく受け取れないから(今時そんなことあるか? とも、うっすら思うのですが、この時はなぜかまったく疑わなかった……)間に入ってくれと頼まれたのです。私に契約書などが送られてきて、それをスクショして彼に送るというような手伝いをしていました。なので、私は彼の取り引きの「全貌」を見ていました。でもうっすら、「これでお金を立て替えてと言われたら、きっと私は騙されている。そんなこと言われませんように……」と思っていたのです。

「アシスタント」を頼まれていた…Photo by iStock