菅総理/photo by gettyimages

ニッポンの借金は過去最悪の1000兆円…それでも財政は本当に「破綻」していないのか?

新型コロナ対策で財政はさらに悪化

日本の財政悪化に対して、有識者の間では「そもそも財政健全化は本当に必要なのか」という議論が以前からある。今回、この議論を解き明かしながら、財政健全化問題を掘り下げてみたいと思う。

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まずは、現状の財政状態と国債の歴史について触れておこう。

20年度は、道路や橋梁などを作るために発行される「建設国債」が22兆5960億円、歳入不足を補うために特例法で発行される「赤字国債」が89兆9579億円、合計で112兆5539億円が新規発行された。新型コロナウイルス対策のために「赤字国債」が膨み、財政は大きく悪化している。(表1)

これにより一般会計の歳入(国の収入)に占める国債発行額を示す国債依存度は64.1%。国債を“借金”と位置づけるなら、国の財政の64.1%は借金で賄われていることになる。

なお国債には上記以外にも、「年金特例債」「復興債」「財投債」「借換債」があり、これらを合計した「国債発行額」は263兆655億円(20年度)にも及んでいる。ただし、問題を理解しやすいように、国債については建設国債と赤字国債を指すものとして話を進める。

表1:建設国債と赤字国債の発行額推移(実績ベース)

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