2021.09.04
# 新型コロナウイルス

コロナワクチン「効きづらい人の共通点」「ラムダ株などへの有効性」など…最新研究結果を一挙紹介!

村上 和巳 プロフィール

現に前述したファイザーワクチンでの有効率95%と算出された際にプラセボ集団で新型コロナ発症が確認されたのは162人で、12~15歳を対象とした臨床試験時のプラセボ群での発症者の10倍以上である。つまり若年者でも試験の大規模になれば、ワクチン接種集団でも発症者が出るはずである。

ただ、規模が小さくともプラセボ集団とは明らかな差が認められていることや成人での有効性も考慮すると、若年者での有効率は下がっても90%台はあると推定できる。

ちなみにこの結果を受けて、日本国内ではファイザーワクチン、モデルナワクチンともに接種対象の適応がいずれも12歳以上へと引き下げられた。現在、海外では12歳未満での臨床試験も進行中だ。

 

「変異株」での有効性は…?

すでにご存じのように新型コロナウイルスに関しては、中国で発生したウイルスから遺伝子の一部が変異した変異株が登場している。世界保健機関(WHO)は2021年9月1日時点で懸念すべき変異株(VOC)4種類と注目すべき変異株(VOI)に5種類を指定している。

VOCとして知られているのが日本の報道でもよく耳にするアルファ株(イギリス株)、ベータ株(南アフリカ株)、ガンマ株(ブラジル株)、デルタ株(インド株)である。

このうちアルファ株、ベータ株、ガンマ株はいずれも遺伝子変異によりヒトの細胞にくっつきやすい、すなわち感染しやすくなっており、これに加えてベータ株、ガンマ株では別の遺伝子変異が加わることで免疫逃避、つまりワクチンでできたものも含めヒトの免疫による攻撃をかわしやすい性質を備えていることが分かっている。

また、インド発祥で現在日本をはじめ世界各国で猛威を振るっているデルタ株は、特徴的な8つの遺伝子変異が確認され、うち1つの変異は感染力と同時に免疫回避能力を高めるとされ、特にアジア人に特徴的な免疫細胞の攻撃をすり抜けやすいと言われている。

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