2021.09.04
# 新型コロナウイルス

コロナワクチン「効きづらい人の共通点」「ラムダ株などへの有効性」など…最新研究結果を一挙紹介!

村上 和巳 プロフィール

ワクチンの「感染予防」より「発症予防」に注目!

そしてこの有効率95%は「発症予防効果」であって、「感染予防効果」ではないことに注意しよう。

多くの人は「ワクチン=感染予防」の印象があるが、ワクチンの効果は、接種した人が病原体に感染せず、周囲にも感染させない「感染予防効果」、一旦病原体は体内に入って細胞に感染したものの、ワクチンで訓練された免疫で感染を最小限に抑え発症には至らない「発症予防効果」、運悪く発症はしたものの入院や死亡に至ること防ぐ「重症化予防効果」の3つがある。

そして実はワクチンの効果の多くは「発症予防効果」を指す。

 

というのも今回の新型コロナウイルスも含め、一部のウイルスは感染しても無症状の場合があり、ワクチン接種後に症状がないことが「未感染」か「無症状感染」なのかは見た目で判別できない。

この場合に「感染予防効果」を証明するならば、臨床試験参加者全員に定期的なPCR検査を行なう必要がある。しかし、それでは臨床試験の作業量とコストが非現実的なほど膨大になるため行われず、臨床試験では「発症予防効果」の確認に止まっている。

もっともファイザーワクチンでは、早期から集団接種が進展していたイスラエルで、医療データベースから年齢・性別などの背景を揃えたワクチン接種集団とワクチン未接種集団を比較した統計的な解析から、2回接種完了7日後以降の無症状感染も含めた感染予防効果を92%と算出している。

また、7月末にアメリカで医療従事者を対象にワクチン接種前から接種予定者と未接種予定者のグループを集め、毎週PCR検査を行いながら、感染予防効果を調べた研究が公表された。この結果、2回接種完了14日後以降の感染予防効果の有効率は、ファイザーワクチンが93%、モデルナワクチンが82%と報告されている。

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