2021.08.26
# 新型コロナウイルス

ワクチンを打つと不妊になる?腕に磁石がくっつく!?…「反ワクチン」デマがSNSで広まる理由

高橋 暁子 プロフィール

コロナ禍でデマが広まりやすい理由

災害時はデマが広まりやすいことはよく指摘される。東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨、大阪地震でもデマが広まったように、現在はコロナ禍、つまり災害時状態と言ってよく、デマが広まりやすい状態だ。

Photo by iStock

米国の心理学者G.W.AllportとL.J.Postmanは、著書『デマの心理学』の中で、流言(rumor)の流布量(R)は、内容の重要さ(i:importance)と、内容の曖昧さ(a:ambiguity)の積に比例するという法則(R=i×a)を発表している。

つまり、新型コロナ関連の情報は命に関わるため重要であり、確実な情報がなく曖昧なため、デマが広まりやすい状態となっていると言えるのだ。

 

また、デマは真実よりも広まりやすい。米マサチューセッツ工科大学(MIT)のチームによると、2006年から2017年にかけてTwitterの12万6千件あまりの投稿について調べたところ、どのカテゴリーにおいても、嘘は真実よりも遠く、早く、深く、広範囲に広がっていった。例えば、正しいニュースが1500人に届くには、フェイクニュースの約6倍の時間がかかった。

人はポジティブなニュースよりもネガティブなニュース、平和なニュースよりもショッキングなニュースを広めやすい傾向にある。ワクチンに関する不穏なデマは、広まりやすい条件に合致しているというわけだ。

SNSでは似た人同士がつながりやすいため、デマを好む人のところにはデマが多く表示され、ますます信じるようになる傾向にあると言われている。「エコーチェンバー現象」が働いた結果だが、SNSで情報を得る場合には特に、自分がそのような事態に巻き込まれている可能性も考える必要がありそうだ。

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