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「ハコヅメ」も好評、永野芽郁が“朝ドラの残像”を引きずらず、新鮮であり続ける理由

女優側とドラマ側、双方の思惑

永野芽郁が帰ってきた。新型コロナウイルス感染のため、7月下旬から療養中だったが、8月5日、仕事再開を報告。撮影が遅れ、2週にわたって「特別編」で穴埋めされたドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ系)の第5回も18日に放送された。

このドラマは女性警察官の日常を楽しくマジメに描いたもので、戸田恵梨香と永野のダブル主演。戸田が「敏腕」で「ワケアリ」永野が「新米」で「天然」という設定だ。視聴率も上々で、その要因に永野の魅力を挙げる声も多い。ネットニュースでも「永野芽郁のリアルな描写が好評」(デイリー新潮)「とにかく可愛い永野芽郁」(オリコン)という具合である。

ドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』公式サイトより

そんな永野の代表作といえば、2018年度前期のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」。いわゆる朝ドラ女優だ。一方、戸田も19年後期の朝ドラ「スカーレット」の主役だが、すでにトップ女優としての評価を得ていた。その点、永野にとってはこれがブレイク作であり、そこでのチャンスをものにして、順調に成長してきたように見える。

これは意外と簡単なことではない。出演した朝ドラの残像が強すぎると、一発屋っぽい感じになったりして、何かとその後がやりづらくなることがままあるのだ。老け役もこなしたりするので、実年齢より若く見えなくなったりもするし、視聴者層も民放のドラマとはまた違ったりする。いわば、時代劇で当ててから、現代劇に出るようなところもあるのである。

それゆえ、朝ドラのあとの作品選びも難しい。15年前期の「まれ」に主演した土屋太鳳は日曜劇場の「下町ロケット」(TBS系)。その後「べっぴんさん」(16年後期)の芳根京子や「わろてんか」(17年後期)の葵わかなも日曜劇場の作品(「小さな巨人」「ブラックペアン」)だった。ただし、いずれも主演ではない。

 

なお「ブラックペアン」は二宮和也の主演作だが、じつは朝ドラのあとにジャニーズドラマというケースも目立つ。「あさが来た」(15年後期)の波瑠は「世界一難しい恋」(日本テレビ系、主演は大野智)「なつぞら」(19年前期)の広瀬すずは「ネメシス」(日本テレビ系、櫻井翔とのダブル主演)前出の戸田は「俺の家の話」(TBS系、主演は長瀬智也)だった。

このふたつの傾向には、なるべく失敗したくない女優側と、朝ドラブランドを利用したいドラマ側、双方の思惑が見てとれる。おたがいにステイタスを維持するための戦略だ。

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