『おかえりモネ』視聴率低迷の原因は、朝ドラヒロインに必要な「2つの条件」にある

山本 奈緒子 プロフィール

朝ドラヒロインの厳しい条件

戸田恵梨香と清原果耶。こう言っては何ですが、他の朝ドラ女優よりもはるかに実力はある2人だと思います。しかしなぜ、その実力を発揮しきれなかったのでしょう? 

そこには、朝ドラヒロイン特有の厳しい“条件”が原因しているように感じます。

それは何かと言いますと、2つ。演じる女優自身と役のキャラクターが一致しているか、ということと、その女優自身がまさに今伸び盛りというタイミングであるか、ということです。

 

朝ドラというのは皆さんもご存知のように、通常の連続ドラマとは違い、半年という長期に渡って、しかも毎日少しずつ放送されます。それゆえどんなに高い技術をもって役を演じ切っていたとしても、次第にそこに、演じている女優自身の素顔が垣間見えてきます。

そのとき本人の素顔と役のキャラクターに齟齬があると、視る者はどうしても違和感を覚え、ヒロインに共感し切れなくなってしまいます。

そういう意味では『あまちゃん』の能年玲奈(現在はのん)や『半分、青い』の永野芽郁が演じたマイペースで破天荒なヒロインは、彼女たち自身の素のイメージとピタリと重なるものがあり、新鮮で目が離せないものがありました。結果、どちらも朝ドラにおいてはかなり挑戦的なヒロインであったにもかかわらず、非常に高い支持を得ました。

反対にこれがネックとなったのが清原果耶でしょう。彼女は今作で、とにかく人のためになりたいとけな気に頑張るピュアな少女・モネを演じています。モネは震災のとき故郷の島を離れていたといううしろめたさを抱えているものの、基本は、その苦悩を糧に成長していくという朝ドラらしい前向きキャラクターだと思います。

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