2021.08.20
# 宇宙科学

「宇宙の始まり」に行ってみたら、私たちは“10億分の1”の奇跡の存在だった

村山斉の宇宙をめぐる大冒険(3)
コズミックフロント プロフィール

物質の最小の世界へ

実は原子を構成する原子核と電子は、とても小さいんです。では、どのくらい小さいのか、野球場でお見せしましょう。野球場全体を原子の大きさだと考えます。原子核の大きさはというと、野球場の真ん中に立つ村山さんの手の上のわずか数ミリほどのサイズになります。

そして、原子核の周りを回る電子はスタンドの一番上に位置します。その大きさは髪の毛の太さほどもありません。つまり、原子核も電子も、原子の大きさに比べたらずっと小さいのです。

原子の大きさを野球場に例えると/NHK提供
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この世にあるものはすべて原子からできていて、原子は、とても小さな電子と原子核からできています。さらに、原子核を構成するのは、もっと小さな陽子と中性子で、その中には、もっともっと小さな世界が隠れています。物質を作る一番小さな単位、素粒子の世界です。

陽子も中性子も、作っているのは2種類の素粒子です。実は、原子核の周りを回る電子も素粒子の1種です。つまり、私たちの身の回りの物質は全て、この3つの素粒子に行き着くのです。

さあ、私たちが宇宙に存在する理由を知るために、物質の最小単位の素粒子が、いつどうやって生まれたのか見ていきましょう。誕生の現場となったのは、宇宙の始まり、ビッグバンです。

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