7月26日、以前FRaU SDGs号でも特集した白神山地や、屋久島、知床、小笠原諸島に続き、沖縄本島北部のやんばる、奄美大島、徳之島と共に西表島がUNESCO世界自然遺産に登録されました。​​

実は編集長・プロデューサーの関を筆頭に、FRaUチームには西表島への旅好きが多数。それぞれの西表島愛を聞いていると、自然を愛し大切にしたいという気持ちこそがFRaUのSDGs特集にも繋がっていると感じます。

読者の方の中にも同じ想いを持ち、いつか西表島を訪れてみたいと思われている方も多いのではないでしょうか?

Photo by iStock

西表島はその大部分がジャンブルに覆われ、イリオモテヤマネコが住む原生林から滝を下りマングローブ林を通り抜けると、いつのまにかウミガメが住む珊瑚礁の海へ繋がります。

その生物多様性と、絶滅危惧種の保全に重要な地域ということが評価されて世界自然遺産に登録されましたが、ユネスコの諮問機関ICUN(国際自然保護連合)からは、"オーバーツーリズム"、観光客による自然破壊への懸念も指摘されました。

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屋久島では、世界自然遺産への登録後に観光客の数が倍近く増えたことが負荷となり、自然環境への影響が問題となりました。しかも、西表島では登録前にすでに年間38.8万人、屋久島のピーク時の年間40万人に匹敵する数の観光客が訪れていたのです(2015年当時)。

ジャングルに住む絶滅危惧種イリオモテヤマネコが交通事故死!?

オーバーツーリズムで特に懸念されるのは、天然記念物で絶滅危惧種のイリオモテヤマネコへの影響です。

自然遺産登録のわずか2日後の7月28日。そして8月15日にも西表島の道路でイリオモテヤマネコの交通事故が起き2頭が死亡しました。

野生のイリオモテヤマネコ 写真/環境省西表野生生物保護センター提供

ジャングルの山麓からマングローブ林への一帯は、イリオモテヤマネコの生息地。そこを島の東西を結ぶ唯一の県道が横断しているため、日が落ちて暗くなった頃、餌となるカニやカエルを求めて移動したヤマネコが道路で車に轢かれる事故が起こるのです。

今年すでに4頭が交通事故で命を失いましたが、イリオモテヤマネコは主の存続ギリギリといわれる100頭ほどしか生息していないとされます。インパクトは大きいです。

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事故が起きた地点に設置された注意喚起の看板 写真/環境省西表野生生物保護センター提供