2002年、「どうでもいいですよ~」の独特のキャラクターでR1初代王者に輝き、女芸人の先駆者として颯爽と芸能界に登場しただいたひかるさん。そんな彼女が不妊治療、乳がん治療を経て、46歳にして待望の妊娠を発表し、大きな話題となった。人生の様々なステージに直面されてきただいたさんへのロングインタビュー。

前編では、夫婦仲にも影響した不妊治療の長い道のりについてお伝えした。後編では、仕事を休み、妊娠に向け準備を整えていた折に突如発覚した乳がん、そして不妊治療の再開について、当時の思いを語っていただいた。

目の前に人生のゴールが見えて…

「乳がんが見つかったのは、ほんとたまたまでした。その日は、ほんとは胚の移植日だったのですが、不正出血があり、移植が延期になった。残念だなって思っていたら、家に乳がん検診のクーポンが来ているのを思い出して、検診でも行ってみようかと思ったのがきっかけだったんです」

取材当日は、淡々と話してくれただいたさんだったが、告知当日のことははっきりと思い出せないという。それほど、衝撃だったがん告知――。

写真/本人提供

「告知を受けたときは、まだがんについて正しい知識もなかったので、正直なところ人生終わったなと思いました……。目の前に人生のゴールが見えて、不妊治療している場合じゃなかったなって。

がんにステージがいくつあるかも知らない状態だったので、先生と話していても、外国人と喋っているようで、ぼーっとしていました。先生は全摘も温存手術もできるとおっしゃっていましたが、知識がないので、『先生のオススメはありますか?』なんて聞いていました。メニューみたいですよね(笑)。先生からは全摘を勧められ、温存すると再発リスクもあり、また、夫からも全部取ってほしいと言われ、全摘を決心しました。

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最初はおっぱいがないと寂しいなぁとか変な感じなのかなぁって……。助さん格さんじゃないけどいつも一緒にいたわけですから。でも、時間が経ってくると自分でも胸のしこりがわかるんですね。うつぶせなどしていたら、なんとなくがんが広がっていくような気になってしまったり。これはやっぱり取ったほうがいいなと思いました。見える場所でもないし、もともと商売道具ではないので(笑)」