悩める若者たちへのエール

そうして「目的を持つこと」の重要性を説いた上で、世界のトップアスリートたちの取り組みと姿勢を例に出し、問いを重ねることの意味についても語っていく。

明確な目的に到達するには、
「なぜ?」
「どうして?」
を繰り返して掘り下げていくプロセスが不可欠です。もし、理解できないようなつらい思いを押し付けられたとしたら、遠慮なく、
「それって意味ありますか?」
と、胸を張って聞いてみること。

本書では全五章を通じて、さまざまな形で「目的を持つこと」「そのために問いを繰り返すこと」の重要性が説かれていく。つづられた言葉は、これまでうまく声を上げられなかった人々、特にこれからの若者に向けたエールとして、力強く心に響く。

 

著者は、スポーツ用品「アンダーアーマー」の日本総代理店「株式会社ドーム」の代表取締役である。高校生の時にアメリカンフットボールと出会い、法政大学時代には主将として部内の大改革を実行。後の常勝チームへと生まれ変わる基礎を築いたという。

そんな著者だからこそ、スポーツを通して「目的」を持った組織の強さを語る言葉には熱がこもる。

「強豪」と言われるチームは、トレーニングひとつ、ミーティングひとつとっても、これはなんのためにやっているのかという「目的」がチーム全体で共有されていることが、唯一の共通点といってもいいかと思うほどです。「なぜそれをやるのか」という「目的」が、チームを強く成長させている、ということだと思います。

結果としてそれらは、社会の変革にも繋がっていく。

常識を疑い、頭の中を混沌とさせる。「どういうことだろうなぁ」とみなで一緒に考える。本当にどういう意味があるのか、真剣に考える。意味があれば信じて実行し、なければ改善したり撤廃したりする。そんなほんのちょっとした「懐の深さ」が無味乾燥な閉塞した社会に、爽やかな空気を送り込むのだと思います。

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