この社会全体にはびこる閉塞感をぶち破るためにできること

「方法論」にとらわれず「目的」を目指せ

同調圧力、タテ社会の圧迫感からなんとなく従ってはいるけれど、「これって本当は意味あるのかな?」と感じることはありませんか? そんなモヤモヤを打破して心から自分がやりたいことを見つけるには――。話題の書『「方法論」より「目的論」』のレビュー。

心が縮こまり、疑問を持つことが封じられて

「これ、何の意味があるんだろう?」学生の時も、社会人になってからも、内心でそう考えた場面は数えきれないほどある。だが実際、口に出せたことはそれほど多くない。上下関係のある場面では、下位の者はどうしても、上の顔色や場の空気をうかがってしまう。結果として心は縮こまり、疑問を持つこと自体が封じられていく。この風潮は本邦において、まだまだ根強く残っているように思う。

 

だが著者はそんな状況を吹き飛ばすかのように、こんな視点を提示する。いわく「社会全体が、『方法論』ばかりに目を奪われてしまって」いることが、現在の日本に漂う閉塞感の一因になっているのでないか、と。

もちろん、ノウハウやテクニックを学ぶことが悪いと言っているわけではありません。ただ、このように「方法論」を駆使して何よりも成果を追い求めることばかりにフォーカスしてしまうと、
「なぜそれをやるのか?」
「なぜその目標を目指すのか」
という「目的論」のほうがなおざりになってしまうことがあるのも事実です。

安田秀一氏(撮影 渡辺充俊)

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