河村市長の「メダルかじり」事件で痛感…「表敬訪問とスポーツ」が“政治利用”されるヤバさ

表敬訪問という問題

表敬訪問した女子アスリートの金メダルを口に入れるという愚行に批判が集中した名古屋市の河村たかし市長。ネット上では、「昭和生まれのデリカシーに欠けるオッサン」との声が多数あった。

政治トーク番組でのテレビ出演で知名度を上げた市長だけに、担当した経験のあるディレクター数名に話を聞いたところ、やはり「ホントああいう下品な人ですよ」「メダルをかじっても驚かない方ですね」という声ばかりだった。

「番組スタッフの女性に初対面でも『あんたべっぴんさんだね、独身?』と聞いたり、胸の豊満な女性に『でかいねえ~』と言ったこともありました。共演の女子アナと記念写真を撮るとき、強く肩を抱いて頬をくっつけたり、セクハラオヤジっぽい人で」(女性ディレクター)

河村たかし市長の公式サイトより引用
 

1948年生まれの河村市長はいわゆる団塊世代。戦後、日本社会が欧米の影響を受けて変化しても、戦前の封建性の影響を残し、かつ世代的に競争の激しかった社会を生き抜いたことから、自己主張の強いタイプが多いといわれ、「団塊の世代が歩いた後は草も生えない」との言葉もあったほど——もちろん、全員がそうだというわけではないのだが。

名古屋出身の東京五輪・ソフトボール日本代表、後藤希友の訪問時、金メダルを平然とかじって見せたのも、いかにもこの世代の政治家っぽいパフォーマンスだったともいえるが、この話にはもうひとつ、下品な政治家というだけではない大きな問題点が背景にある。それが「表敬訪問」という問題だ。

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