2021.09.04
# 新型コロナウイルス

コロナワクチン「広がる不信」に、いまこそ知るべき「ファイザーとモデルナの違い」「mRNAワクチンの利点と欠点」…!

村上 和巳 プロフィール

ワクチンの「違い」

生ワクチンは、病原性が低下しているものの増殖能力(感染性)は維持されている病原体を注射し、それを体内で一定の期間、増殖させることで免疫が働いて病原体への抗体が継続的に作られる仕組みだ。

1~2回の少ない接種回数でも高いレベルの免疫が獲得でき、効果も比較的長く続く。欠点はごく少数の人で感染同様の症状が起こること。ただし、前述のようにあらかじめ病原性を低下させているので症状は軽度である。

一方、不活化ワクチンは、死んだ病原体を注射して体内で抗体を作らせるもので、生ワクチンのように感染同様の症状は発生しない。反面、1回の接種で獲得できる免疫レベルは低く、長続きはしないため、おおむね3~4回のワクチン接種が必要になる。接種を繰り返すことで体内で病原体への免疫を何度も「復習」させる仕組みだ。効果は最大でも2~3年程度しか持たず、後日追加接種が必要となる。

ワクチンの「違い」を理解することは大切 photo/iStock
 

また、死んだ病原体に対してヒトの免疫は反応しにくいため、「アジュバント」と呼ばれる免疫を活性化させる成分が加えられるため、時にそれが原因で副反応が起こることがある。

さらに生ワクチン、不活化ワクチンに共通した問題は、ワクチン製造のために病原体そのものが必要なため、病原体を安全かつ大量に生産(培養)する技術確立とその後の病原体生産に時間を要する。

つまりいざという時に迅速にワクチンを大量生産することは難しい

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