「飛び級」に対して慎重な理由

宮川さんが42年間指導する枚方FCでは、小中学生年代では学年単位の活動を大事にし、その学年でできることを最大限引き上げる指導をする。したがって、原則的に飛び級(上の学年でプレーする)ことを禁止している。理由は、以下の三つだ。

1)    その選手を使うことで上級生の出場機会が減る。
2)    指導者が勝つことを優先する気持ちになりがち。
3)    上の学年に何人か抜かれた下の学年のモチベーションが下がる。

ただし、選手の伸びしろを考えて上の学年でプレーしたほうが良いと全スタッフが考え、なおかつ下の学年もしっかりフォローできるのであれば、全スタッフが出席する会議で提案し承認するという取り決めがある。
「成人ではないので、友達関係は大事なこと。自分の学年を離れることでのマイナス面も危惧される。ただ、普段の練習は学年やカテゴリーを超えた活動している。個人的にも、それで十分だと考えています」

それだけ飛び級を慎重に扱っている枚方Cでは、試合に負けた後で選手が泣こうが、冷めた態度でいようが、指導者は何も言わない。
「泣く子に声をかけることもしません。泣かなくても、内面に悔しさを押し込めている子どももいる。ありのままの彼らの感情を受け入れてあげるだけです。次にどうするといった話は次の練習前にすればいいので、すぐに解散。はい、また明日ね、ですよ」

Facebookなどでは常に楽しそうな選手たちの姿が見える枚方FC。しかし試合で泣くことは少なくないという 枚方FCFacebookページより