牧野紗弥さん

「ペーパー離婚」で夫婦別姓に…牧野紗弥さんが直面した「日本で“事実婚の家族”を生きる」難しさ

なぜ結婚する際に夫か妻の姓のどちらかを選択しなければならないのか――。ここ数年、選択的夫婦別姓に関する議論が巻き起こっている。法律婚ではなく、事実婚を選択するカップルも増えてきた。そんな中、法律の上で「離婚」し、事実婚へ切り替えることを公表した女性がいる。雑誌「VERY」「Domani」などで活躍する、モデルの牧野紗弥さんだ。なぜ、結婚12年目にして3人の子どもを育てる夫婦がペーパー離婚に踏み切るのか。牧野さんに話を聞いた。

【撮影】西崎進也

 

結婚当初から疑問はあった

「夫とその両親の前で『姓を変えたくない』という発言もしたのですが、当時は理解してもらえなくて。私もその場を一旦納めて、素直に夫の姓を名乗ることにしました」

牧野さん

今回のペーパー離婚のきっかけは、結婚当初にまでさかのぼる。名古屋出身の二人姉妹の次女として育った牧野さんは、名古屋という“結婚を重んじる”土地柄もあって、家庭や結婚に対する思い入れは強かったという。その一方で、結婚することで夫の姓に変えなければならないことにも疑問を抱いていた。牧野さんの育った家庭がいわゆる本家にあたること、さらに祖母から「牧野の姓を継いでほしい」と言われたことが影響したという。

2009年に結婚し、2010年に長女、2012年に長男を出産。出産当初はモデルの仕事は休業し、ほぼ専業主婦状態だった。子育てに忙しくも楽しい日々を送り、数年があっという間に過ぎていった。2015年には次男を出産。モデルとしても波に乗り、世間は「3人の子どもを育てる、良妻賢母なママモデル」という目線で牧野さんを受け止めるようになっていた。

しかし、牧野さんの胸のうちでは徐々にモヤモヤが広がっていったという。

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