「自分のために働かない」で人生が一変
だからこそ、フリーランスになるときに決めたことがひとつありました。
「もう自分のために働くのはやめよう」
必要としてくれる人のために働く。必要としてくれる誰かのために頑張る。なぜなら、必要とされることが、私にとっては一番ありがたいことだったから。

きれいごとで言っているのではありません。誰からも必要とされない恐怖は、そのくらい大きかったのです。そして、誰かに必要とされることこそが、私の何よりの喜びになりました。
フリーランスになって27年になりますが、今でも、私の最大のモチベーションは、必要とされ、声をかけていただくことにこそあります。だから、私は仕事を選びませんでした。やりたいことも持ちませんでした。
当初はコピーライターでしたが、自分にできること、できそうなことは、どんどん引き受けました。なぜなら、必要とされることが一番うれしいことだったからです。
そして、この「自分のために働かない」というマインドチェンジこそが、ボロボロだった20代から、私の人生を一変させることになります。
仕事を選ばなかったからこそ、成功者に次々にインタビューしたり、著名人の本を書いたり、さらには自分で本を書いたり、びっくりするような収入を得られるようになるなど、想像もつかなかった未来が、私には待ち構えていたのです。
ただ、この「気づき」は次第にわかっていったことです。幸運なことにインタビューの仕事で毎週のように成功者に出会うことができ、冒頭のようなトンチンカンな質問を繰り返していく過程で、人生がうまくいくことの何たるか、について少しずつ言語化できるようになっていったのでした。