2021.08.13

歌舞伎町「トー横」に溜まる若者たちが求める「SNSじゃないリアル」

抱えている「生きづらさ」

新宿歌舞伎町の新宿東宝ビル東側に面する道路は、通称「トー横」と言われている。夜、特に週末になると、未成年も入り混じった若者たちが輪になっては酒盛りをしたり、また新宿のどこかへ消えていったりの景色が繰り広げられる。当然、そこにはSNSで知り合って初対面の人たちもいる。パパ活や集団リストカット、心中などの噂までもが聞こえてくる「トー横」へ、彼・彼女たちは何を求めてやってきているのか。

前半はこちら:新宿・歌舞伎町の「ある道路」に未成年がたむろしている「ヤバい実態」

親にはバレたくない

エリさん(仮名・17歳)は実家暮らしで、千葉県に住んでいる。学校は休みがちだが、親のしつけは厳しく、週末だけトー横に来て、昼ごろから終電まで過ごす。

「(トー横にいるときは)知り合いと喋ったり、Tiktokやプリクラを撮ったり、たまにお酒を飲んだりしている。基本だらだらしてる感じだね」

パパ活やリストカットなど、自傷行為に身を染めることはないと断言するエリさん。髪の赤いインナーはウィッグで、トー横に来るときだけ身につけている。MCMのバッグは親に買ってもらったそうだ。

photo by gettyimages
 

「新宿行くとか言ってたら、(親に)なんか言われちゃうよ。まあみんなそうだと思うけど」

彼女も普段は普通の高校生として、窮屈な思いをしながら親との折り合いをつけている。トー横はそんな日常から逃れるセーフティネットのようにも感じられた。

一通り話を聞いた後、エリさんは「プリクラを撮りに行く」と、同じ路上にいた知り合いらしき男女何人かの集団とともに、新宿の街並みへ消えていった。

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