2021.08.13

新宿・歌舞伎町の「ある道路」に未成年がたむろしている「ヤバい実態」

未成年飲酒、リストカット、パパ活…
佐藤 隼秀 プロフィール

SNSでつながった人たちと会う

エリさんは筆者に向けてこう語った。

「ウチ、地黒(地肌が黒いこと)だったことをからかわれたりして、中学生の時とかいじめられていたのね。学校行きたくないし、家にいると超退屈で死にそうになるし。

リアルだと友達ができないから、ネットで友達というか仲間を探してて。そこで仲良くなった人たちがトー横にいるから、実際に会おうとなったのがきっかけ」

トー横界隈では、エリさんのように学校や家庭に問題を抱えていたり、居場所を見つけられなかったりする若者が、SNSでこの場所を知り、通い始めるパターンも多い。

photo by istock
 

SNS上だけのつながりなら、お互いの込み入った事情を知ることなくラフに交流できる。だが、やはりそれでは足らず、「リアル」での接触を求めて、この街にやってくるのだ。

「あれ、△△ちゃんだよね?ウチ〇〇(ツイッターのアカウント名)だよ。よろしくー」

「あ、〇〇ちゃん!やっほー久々!今日誰も知り合いいなくて死ぬかと思った~」

「今、取材?みたいなのされてるー。(取材中の筆者のほうを向いて)危ない人じゃないと思う」

取材中、エリさんは笑いながら、界隈の知り合いらしき人に声をかけたり、逆にかけられたりしていた。声をかけ合う人たちは、ネットで面識はあるものの、リアルだと初対面の人も多いという。

トー横キッズたちは「SNSでつながっていて、同じ界隈にたむろしている」共通点だけで、気軽に交流している印象を受けた。

未成年飲酒が犯罪であることは無論、より凶悪な犯罪に発展するリスクもある以上、「トー横キッズ」の存在を肯定することはできない。だが、現場で話を聞いているうちに、彼・彼女らがなんらかの事情を抱えて、この街にやってきていることがわかった。その実態について、後編〈歌舞伎町「トー横」に溜まる若者たちが求める「SNSじゃないリアル」〉でも詳述する。

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