2021.08.13

新宿・歌舞伎町の「ある道路」に未成年がたむろしている「ヤバい実態」

未成年飲酒、リストカット、パパ活…

カバンの中には「咳止め薬」が…

「何しに来たの?え、トー横に取材?ライターって儲かるの?へえ、それくらいもらえるんだ」

筆者の問いにそう答えたのは、ケイという20歳前後の男性(仮名)。マスク越しで表情は隠れているが、長身に金髪のウルフカット、突然の問いかけにもタメ口で物怖じしない姿は、夜の新宿に馴染むようにも、若さを覆い隠すため虚勢を張っているようにも映った。

「トー横」ーー。歌舞伎町・コマ劇場跡地にある新宿東宝ビルの東側に面する、100メートルに満たない道路。TOHOシネマズの横路地から「トー横」と呼ばれるようになったこのエリアでは、未成年を含めた若者たちが連日たむろし、コミュニティを形成している。

コマ劇場は2015年、新宿東宝ビルに生まれ変わった/ウィキメディア・コモンズより
 

彼らは「トー横キッズ」と呼ばれ、集団で植え込みの縁や路上に腰掛け、飲酒して長時間話し込んだり、「TikTok」にアップする動画を撮ったりして遊んでいる。

この路地は新宿駅前と歌舞伎町の歓楽街中心部をつなぐ導線のひとつだが、平日昼はそれほど賑わう場所ではない。トー横が真の姿を顕わすのは、週末の夜だ。歌舞伎町全体が猥雑な雰囲気をいっそう醸し出す時間帯、トー横も若者たちの「宴会場所」と化す。

歩道沿いは、ストロング系チューハイの空き缶、安価で酔える韓国ブランドの焼酎、カップ麺やスナックの空容器、そして大量の吸い殻が路地を埋め尽くす。急性アルコール中毒で倒れた未成年を救急隊員が保護する日もあるようだ。

「咳止め薬?あるある、いまもカバンの中に入ってるよ。病んじゃったとき、たまにやるくらいかなあ」

地べたに座り込み、冒頭のケイと話していた女性はこう言った。トー横キッズの「遊び」は、アルコールだけでなく、市販の咳止め薬を大量に摂取して、高揚感を得るようなものまで含まれる。

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