2021.08.13

自宅を売って2300万円で「地方移住」した夫婦、わずか3年で「家を失った」ワケ

悠々自適のはずだったのに…

別荘地に家を買った

AさんとMさんは子供のいない共稼ぎご夫婦。夫婦共通の趣味は山歩きで、良く訪れたN県が大好き。登山帰りに電車でビールを飲みながら「老後はN県に住もうか?」と言い合っていた。

そして迎えた定年(Aさん60歳)、思い切って自宅マンションを売却し、N県の山の中にある別荘地に夫の退職金をつぎ込んで土地を購入し、念願であった薪ストーブのある家を建て移住した。お金は2300万円ほどかかった。

〔PHOTO〕iStock
 

別荘地を選んだ理由は隣近居のつき合いが煩わしいのと、管理がキチンとしていることだった。近隣のトレッキング、山並みを見ながらの朝晩の散歩。近場に温泉地もあり、買い物は週に1回のまとめ買い、雪かきや薪割りなど多少の不便はあったが楽しい老後だった。

しかし、その3年後、二人は思わぬ災難に巻き込まれてこの家を手放さざるを得なくなるのだった。

最近、週刊誌のトップ特集に「老後の住み替え」が大きく取り上げられていることが多い。私は新聞の広告で読むくらいなのだが、世間の関心事ではあるのだろう。かなりパターン化していて「何々してはいけない」という論調で「自宅は売るな」と言ったり「住み続けるな」と言ったり、「荷物は捨てろ」と言ったり、「荷物は捨てるな」と言ったり真逆の事がいろいろと書いてある。読者はきっとその中から自分の意に沿う記事だけを読んでうなずいているのだろう。

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