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菅政権の新型コロナ対策を翻弄しダダ滑りにする3つの想定外

ついに感染爆発、長期間対応の覚悟を

やっぱり想定外の感染爆発

東京オリンピックは無観客とは言えまずまずの活況とともに終わりました。

本音で言えば、もう1年延期してからお客さまも海外から来ていただいて、万全の体制でやりたかったところですが、衆議院選挙も予定されている中で何とか開催したいという事情があったのは仕方がない、と国民として割り切るべきなのかどうか。

結果として、調査日はオリンピック閉会式を挟む形となったNHK世論調査では、国民は東京五輪に概ね満足だけど、開催を強行した菅義偉政権に対しては強いNOを突き付ける結果となりました。事前の予想通り内閣支持率は無事30%を割り、9月末に行われる(かもしれない)自民党総裁選での菅さん再選に黄信号点滅であります。

間隙を縫う形で、高市早苗さんが若干当て馬気味ながら総裁選に意欲を示す記事を出すなどして頑張って期待感を煽ったりもしておりますが、支持の動向を見る限り、国民の関心事は間違いなくコロナ対策と経済(景気)政策一色となっています。

これはもう、五輪もやっちゃったわけだし、パラリンピックは再延期なり中止なりして感染症のこれ以上の拡大を食い止め、しっかりとワクチン接種の推進を行い、年末商戦のころには景気回復の足取りが国民に実感させられるような体制にしていかなければなりません。

ところが、菅政権のコロナ対策はいまなお方針が定まらずふらふらしている側面があります。

ワクチン担当大臣の河野太郎さんはワクチン接種推進で頑張って成果を出した一方、ワクチンを接種していない人たちを中心におおいに感染者が増えてしまい、⽂字通り医療の逼迫は現実のものとなって⾃宅待機・療養を余儀なくされている国⺠は⾸都圏だけで1万⼈を超えてしまいました(8⽉11⽇現在)。

ファイザー・ビオンテックワクチン by Gettyimages

もっと大変なのは変異株で猛威を奮っているデルタ株に対して、査読前ながらカタールの接種事例に対する研究においても国民に先行接種したファイザー&ビオンテック社製ワクチンの有効性が53%にまで低下していることが判明したことです。

もちろん効果はあるし打つべきなのですが、当初言われていた「変異株にも9割近く有効なのではないか」という楽観論が打ち砕かれることになり、本当にしょんぼりです。

 

ここに至る経緯として、菅政権のコロナ対策の思い違い、想定外がいくつか重なった結果、当初予想されていた通り、感染症が7月末までに5000人前後、このままいけば8月下旬には2万人規模という空前の感染者数になってしまう怖れにまでなってしまいました。

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