「食事1回で4万円」38歳公務員夫がハマった“パパ活女子たち”の「素性」

性犯罪の被害を防ぐために
平井 仁美 プロフィール

Aに起こったできごと

「そういえばAが学校辞めて実家ごと引っ越したらしいんですよ」

後日、書類の受け渡しのために私たちの事務所を訪れた由美さんは言った。

「Aがパパ活で稼いでいる。友達のことも売っている」という噂が学校を中心に地域でも広がり、何者かによるAの実家への嫌がらせが始まったという。そしてある日突然、Aの家族は戸建てを引き払い、逃げるように引っ越していった。

「実家にAと男の写真まで貼られたらしいですよ。友人が色々調べて教えてくれました」

Aがパパ活をしていること、そして友人にもそれを紹介しているということは、少し調べればわかるくらいには公になっている話だった。今になってAの実家に嫌がらせまでしようと思った犯人は、一体誰だったんだろう。由美さんの満足そうな表情の奥になにかゾッとするものを感じた。

探偵という仕事では、依頼された合法な調査は基本的になんでも請けるし、その結果は依頼者に全てを報告する。もちろん危なっかしい依頼者には注意を払っているが、「調査のその後のこと」というのはこちらでコントロールしきれないのも事実だ。

今では世間に浸透して少し耳慣れてきた「パパ活」。お金を払えば若い女の子と会えてラッキー。会うだけでおじさんにお金をもらえてラッキー。あたかも合理的であるというような「大義名分」の皮をかぶったパパ活の裏では、血の通った人間たちのさまざまな感情が渦巻いている。搾取されているのは若さを切り売りしている女性なのか、はたまた「買っている」つもりの男性なのか…

改めて繰り返すが、児童買春は犯罪であり、許されるものではない。前編でも述べたように、パパ活で知り合った未成年と関係をもって逮捕されるケースも報じられており、パパ活が児童買春の温床とされるゆえんになっている。

また、見ず知らずの相手と会うことは、誘拐や殺人などの重大な犯罪に巻き込まれるおそれがある。とても危険な行為であることを改めて認識してほしい。実際に性犯罪などの被害はメディアでも伝えられている。

警察も被害につながりかねないSNS上の書き込みに対して、注意喚起のメッセージを送る取り組みを行うなど、対策を強化している。被害が出ることはあってはならず、注意が必要だ。

※登場人物のプライバシーに配慮し、実際の事例を一部変更、再構成しています。
※本記事は、探偵に依頼のあった実際の話を掲載しているため、パパ活に関する記述などがありますが、決して「パパ活」の推奨や、その他の「犯罪となり得るいかなる行為」も容認する意図ではないことを注記します。

 

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