「食事1回で4万円」38歳公務員夫がハマった“パパ活女子たち”の「素性」

性犯罪の被害を防ぐために
平井 仁美 プロフィール

地方都市の「ごく普通」の女子高生

Aは近県の高校に通う17歳だった。学校での生活態度はごく普通で、特に目立つような生徒ではない。しかしそんなAにはもうひとつの顔があった。

「良い人しか紹介しないから安全だし、1時間一緒にいるだけで一万円もらえるよ!」

こんなAの誘いにのった周りの女の子たちが、Aを介してパパ活を始める。BもCもその中のひとりだった。Aがやっていたことは、マッチングアプリで知り合ったパパと関係を持ち、さらにそのパパに友人を紹介する、いわば「パパ活の斡旋」だった。

ここで改めて触れておくが、一般論として売春や買春、それに売春の斡旋は法律で禁止されているし、斡旋行為は処罰の対象だ。また18歳未満に金銭を支払って性行為などを行った場合は別の法律で罪に問われる可能性がある。専門外のため詳細は他に譲るが、いずれにしても決して許される行為ではないことは強調しておきたい。

Aのパパ活歴は高校入学時からはじまり、もう二年にもなっていた。女子高生による「パパ活の斡旋」。その片棒を担いでいた亮さん。こんな辛い真実を由美さんに報告することが、当時の私の仕事だった。

 

心の隙間

Aの素性を話すと由美さんは静かに「夫と話してみます」といった。

「Aのことを知っているから正直に話してほしい」

由美さんのその一言で全てを察したのか、亮さんは洗いざらい告白してきた。

「結婚生活や仕事にストレスを感じていて、現実から逃げたかった。マッチングアプリを知って自分と全く別人のフリをしたくて登録した」

亮さんは「誰かと出会いたい」というよりも、「自分が別人になりきって女の子とメッセージのやりとりをすること」にどんどんハマっていく。事実、亮さんがマッチングアプリに登録していた情報も顔写真も全くの別人のものだった。

はじめは別人になりきって女の子と話すことで現実逃避をしていただけの亮さんだったが、積極的なAと知り合い親交を深めるうちに、Aから「パパ活」の話を持ち掛けられることになる。

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