「自分が引きずり下ろしてやる!」出馬の息子に父が放った言葉の真意

高松の"へんこつ親父"に聞く (2)
現代新書編集部 プロフィール

引退宣言したから実際に引退するのは筋違い

中原 淳也さんは政治家を志すにあたって、50歳で辞めるという決断をするわけじゃないですか。実際に先日50歳になられましたけど、やっぱり今度の選挙にも出られるということで、翻意することの是非についてご自分ですごく悩んでおられたようですが。

 父 決めたことを反故にしたらええとは言わんけど、自分が政治家として何も成し遂げてないのに、50歳で引退するって言ったから引退するっていうのはね...。

もちろん引退してくれた方がいいんですよ、ほんまに。そのぐらいの覚悟しかなかったんやったら、議員はもうせんでええと思う。

中原 (笑)

 父 あと党代表選に出る出ないっていう話についても、「比例で選ばれとるんやから出れない」とかね。いろんな意見がありますけど。

でも、「比例」ってずっと背中に書いとるわけではないからね(笑)

比例でも小選挙区でも勝ったことには変わりないんやから。

むしろ、ちゃんと真摯に国民に対して発信するときに何を言うか、ということの方が大事やと僕は思う。

だから、わきまえないといけないことはもちろんあるけど、50歳で引退しますと言ったから引退するというのは筋違い。

中原 なるほど。

 

淳也に日本を救ってほしい

 父 それと、この間平井さんについて書いた時も、どう書くべきか葛藤があったみたいやけど、何を躊躇する必要があるんや、と。もちろん「汚く罵れ」って言ってるわけやないよ。

でも、自分がどう思ってるのか、有権者や国民に対して発信することは政治家の義務の一つなんやから。

だから「平井さんについてよう書かんのやったら、そんなことも乗り越えられないようなら、議員は辞めろ」って言ったのは確かやね。

中原 そうですか(笑)

 父 やっぱりいろんな意味でね、人生は覚悟せんといかんからね。

中原一歩氏

中原 極端なことを言えば、政治の世界は自分の利権、どうやって権力を握るのかっていう、いわば魑魅魍魎が跋扈するような世界じゃないですか?そりゃ淳也さんには向いてないですよって言う人が、圧倒的に多いんですよ。大学の先生とか、そういう職業の方があってるんじゃないかと。

 父 深く淳也に関われば関わるほど、そう思う人が多いと思う。

それはもう間違いない。ただもう、おかしな時代になってしまいよるでしょ?

今にして思えばの話なんですけど、淳也が生まれて4、5日経ったくらいの時かな。番組名とか正確なことは全然覚えてないんやけど、車のラジオで「つい最近日本に、日本を救う子が生まれました」と言っているのを聞いたんです。そのときは「まあ淳也ではないやろうな」って笑ったんですけど、時々この話を思い出すことがあるんです。

だからほんまに淳也が政治家を続けてくれるんなら、難しいとか、政治家に向く向かないというのを通り越して、ほんまに日本を救ってほしいっていう気はある。そのためには淳也も、周りがどうこうでなくて、いっぺん志を掲げて政治の世界に足をかけたんやから、万難を排してやっていくべきやと思う。

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