2021.08.11
# パンダ

苦い薬を飲みたくない動物園のパンダ…飼育員さんの「思いやり」が素敵すぎる!

水曜日のお嬢様(39)

ちょっと短めのおみ足にまるいボディ。唯一無二のフォルムを持つ、神戸市立王子動物園のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」。そのかわいい姿と優雅な所作から、親しみを込めて、“神戸のお嬢様”とも呼ばれています。

愛くるしいタンタンですが、実は現在25歳。人間で言うとおよそ70歳代という高齢パンダ。そして、中国への返還が決まっています。神戸で最後の時間を過ごす、お嬢様の様子を、動物園の休園日である水曜日にお届けします。

※8月11日(水)は、臨時開園しています。

笑顔のステキなお嬢様です
 

苦いのキライ!

心臓疾患の症状が出てから、毎日、薬を飲んでいるタンタン。最初は、薬を吐き出すこともありましたが、最近はちゃんと飲めているようです。しかし、こうなるまでには、飼育員さんたちの工夫と努力がありました。

「ちゃんと薬も飲んでるよ!」

薬は基本、くだものに埋め込んで与えています。「リンゴやブドウなどにステンレス製の棒で穴を開け、そこに薬を差し込むんです。穴を開けなくても、薬は入れられるのですが、果汁で薬が溶けてしまい、苦みが出てしまうんです」と、飼育員の梅元良次さん。苦みを感じると、タンタンが薬を吐き出してしまうのです。

薬に関するツイート。薬を埋め込む穴が見えます 神戸市立王子動物園公式ツイッターより

また、くだものに薬を入れて放置した場合も、薬が溶けて苦みが出てしまいます。そのため、薬は与える直前に入れるようにしているそうです。「薬の埋め方が浅い場合も、苦く感じて吐き出してしまうので、しっかり奥まで差し込むように注意しています」と、梅元さん。

違和感なく薬を飲んでもらうため、リンゴとブドウ、薬をミキサーにかけて凍らせてみたりと工夫したのですが、そこはグルメなお嬢様、3日目には気づいて食べてくれなくなったそうです。

動物にとって苦みのあるものは、くさったり、毒があったりする危険なものだと感じるのです

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