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中国政府がDiDiの「抜け駆けIPO」を全力で潰しにかかった本当の理由

IT企業を覆い始めた党の魔の手

中国のトップニュース

様々な物議をかもした東京オリンピックが、おととい8日に閉幕した。

中国のニュースを見ていると、「38個の金メダルを獲得!」「中国の時代、中国の力量を示した」などと誇っている。同時に、「次は北京オリンピックだ」と、早くも意気込んでいる。北京冬季オリンピックは、来年2月4日に開幕する。

先週のこのコラムでお伝えしたように、14億中国人は連日、テレビに釘付けになって、中国人選手の一挙手一投足に声援を送った。「オリンピックは参加することに意義がある」と言うが、中国においては「金メダル至上主義」だ。

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金メダル選手と銀メダル以下の選手では、中国社会の受けとめと、本人たちのその後の人生そのものがまるで違う。日本でも多少、そうした傾向はあるが、中国は日本の比ではない。

これはオリンピックに限ったことではなく、中国は基本的に、すべての分野において、「一人総取り社会」なのである。残りの人は、「その分野の金メダリスト」の恩恵にあずかって生きる。実業界も芸能界も、皆そうだ。

政治の世界でも同様である。「中南海」(北京の最高幹部の職住地)に「金メダリスト」はたった一人しかいない。すなわち、現在、権力を「一人総取り」している習近平総書記だ。

その「中南海」だけは、オリンピックが盛り上がっていた先週から、ひっそりと静まり返っていた。世間的に言うと、「夏休み」だ。

 

中南海が夏休みに入ったことは、突然、CCTV(中国中央広播電視総台)のニュースから、共産党幹部たちの動向が消えたことでも確認できた。毎日、ニュースの冒頭から、これでもかというほど「偉大な習近平総書記の活躍」を報道していたのが、先週からプツリと消えた。中国では、それも一つの「ニュース」なのだ。

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