49歳未婚のシングルマザーで、ヤンマという会津木綿のアパレル産業のデザイナーで社長も務めるナナさんが、娘が14歳になった2019年の夏から始めた婚活を、相手の名前は伏せてお届けする連載。5回目の前編「子持ち婚活は恥ずかしい?47歳未婚の母が「誹謗中傷」超え婚活について語る理由」では、誹謗中傷を受けても婚活について伝える理由にはじまり、日本人の父と台湾人の母がおり、アメリカで生まれ育った50歳の男性と出会うまでをお届けした。しかしこの男性、容姿は日本人だが口から出てくるのはスイートな言葉ばかり。そのギャップにも思わず惹かれてしまったという。果たしてその「ささやき力」とはどれだけすごいものなのか……。

-AD-

聞いたことある?「スイートすぎるささやき」

「何をしたら君がハッピーになるか知りたい」

「娘のためにベストを尽くしているのが伝わってくるよ」

「僕は君が何を話しても君をジャッジすることはしない」

「僕は完璧な人間じゃない、ただ誰かと一緒にいて幸せになりたいだけ」

「子供が欲しかったけどできなかったから、子供のいる人がいいんだ」

「僕の夢は日本人と結婚することなんだ。母が日本人に父のことを大好きだったから」

「神様はちょっと間違ったことをするけど必ず”right person”を与えてくれると信じている」

「君と話していると、旧知の友と話しているような気分になる」

こんなセリフ、生まれてこの方聞いたことはありませんでした。これ、他の人は普通に聞いたことあるのでしょうか。日本にいる時に友人知人でこんなこと言われたことがある人に会ったことはないのですが……。みんな大事な思い出にしてて教えてくれないだけかな??

そこからは毎日2時間はチャット。毎日「今日はどんな感じ?」と聞いてくれ、たわいない今日あったことを話しても、必ず食いついてくれます。ちょっと愚痴っぽいことを言っても、聞き流さずに色々聞いてくれます。どんな話をしても、「ナナは優しい」「ナナはよくやってる」「ナナの部下になりたい」「ナナの娘は幸せだ」「ナナはいいお母さんだ」と言ってくれます。

チャットが楽しすぎる… Photo by iStock

彼はバツイチでした。離婚の理由は、長期出張が多く、妻が浮気をしてしまったということでした。彼の仕事は海上油田の採掘エンジニアで、一度油田に入ると1ヵ月~2ヵ月はそこを出れないということでした。日本に来ている理由は、サイドビジネスで石油商品を売っているということで、会話をし出した当初はその契約のために一週間ほど日本に滞在しているということでした。ただ、私は残念ながらNYに戻ってきていたので、実際のところいつ会えるかな……、という感じでしたが、とても優しかったので、なるだけ話したい、彼の言うように「将来のことはわからないけど、とにかく話してみよう」と思っていました。

東京に家を買いたいというので、それについても色々相談に乗っていました。ただ、その時は2019の秋で、東京オリンピックを目前にして家を買うのは得策じゃないんじゃないか、などと、色々調べてそれを伝えたりしていました。

「ナナは何をされると嬉しい? プレゼントにもらうなら何が欲しい? 僕、サプライズ好きなんだ。花は好き? 香水は?」
真面目な話をしていると、突然こんなことを言ってきます。
「君は美しい。会える日が待ち遠しい」みたいなことも言ってきます。しかしここは冷静に、「いやいや、私は本当に普通。期待しないで、会うのが怖くなるから」と返します。すると、「普通が一番だよ。見た目の美しさなんいつか消えてしまうんだ。でも家族を作って愛と幸福に満たされることは一生涯いつからでも可能だよ」と。これ、英語だから普通に聞いていられますが、今日本語で書いていて自分でも少し引きますね。