日本の五輪の「開会式と閉会式」が「こっぱずかしくて退屈」なワケ

東京五輪も、長野五輪も…
堀井 憲一郎 プロフィール

そのあと花火があがって、花火だけは現場で見ていると感動する。冬の空はより花火がきれいに見えると言われて、それもあって、花火のあいだだけ、式典らしさを感じていた。

長野五輪閉会式の花火〔PHOTO〕Gettyimages
 

でもそれだけである。あとは、ひたすら、行事が消化されるのを見ているだけだった。

次期開催のソルトレイクシティーのパフォーマンスでは、白馬が出てきて、会場内を駆けたので、その瞬間は、おお、とおもった。それぐらいで、おお、とおもうほどに、何でもない展開しかみられなかったのだ。

オリンピックの閉会式なんて、そんなものである。

閉会式は盛り上がらない

今回の東京オリンピックの閉会式がそんなに盛り上がるとはおもえない。

粛々と展開するのだろう。

1998年の長野とちがって、「つまらない」「これが日本の現状だとおもわれたらこっぱずかしい」というマイナスの感情がまたたくまに人に伝わるようになっていて、必要以上に感情を増幅することが可能になっているだけである。

落ち着いてみたほうがいい。

というか、あまりライブで見て楽しいものではない。

ニュースのダイジェストで見るだけで充分だろう。

ライブで見る限りは、退屈さと付き合う覚悟がいる。

これは、もうずっとそうである。エンタメではないからだろう。

エンターテイメント要素をなるべく取り入れようとした式典でしかない。

限界がある。

そういう覚悟で閉会式は眺めたほうがいい。

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