韓国の「自動車業界」でいま「ユーチューバー」が大問題になっているワケ

日本は大丈夫…なのか?
黄 旭翼 プロフィール

癒着を禁じるウラで…

韓国では「金英蘭法」(不正請託及び金品などの授受の禁止法)が2015年に可決されて以来、公式メディアの取材には様々な制限が生じている。

公務員や教員、マスコミなどに対する接待などを制限する法律で、たとえば、以前は余裕があるスケジュールで試乗車が割り当てられたが、現在、専門メディアやマスコミの試乗は半日から1日に制限されている。

一方で、じつはブログやユーチューブには制限がない。そのため、韓国の自動車メーカーや輸入会社は、客観的かつ正確な情報を発信するより、そうしたユーチューバーをむしろPR用ツールとして利用している。

 

また、自動車メーカーや輸入会社は、広告やイベント参加という餌でマスコミをコントロールするようになっている。「金英蘭法」施行以降、さらに深刻化している現象だ。 その一つとして新車を発表するとき、メーカーや輸入会社は報道資料をメディアに配布する。メディアが参考程度にすべき資料だが、インターネットメディアは先を競ってそのまま掲載する。速報競争で遅れを取らないためである。

最小限の事実確認や誤字脱字の点検すら行われないままインターネットに露出される記事がとても多い。情報を正確に伝えるより、より早く発信し、また多くのアクセスを確保できる刺激的な内容に終始する。

また悲しい現実として今、ユーチューブで台頭してきているチャンネルの中には、関連媒体に勤めた経験のある人物が、情報の正確さよりもお金儲けを目的として運営しているものが少なくない。

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