ワクチンを打ちたくない若者たちの心理

ワクチンを打てば新型コロナウイルス感染症の発症の確率を下げられるにもかかわらず、それでもなお、A氏やB氏のようにワクチンを打ちたくない若者が多い理由、それは「実感の無さ」と「今の尊重」ではないかと僕は考えます。

連日増え続ける感染者数の報道を見ても、自分や家族や周囲の友人が元気であれば実感がない。飲食店が夜間営業を自粛している以外は街の様子も特に変わらず、東京では今まさにオリンピックが開催されているし、緊急事態宣言が発令されている実感が湧かない。
マスクの着用や手指の消毒など、感染症対策を気をつけていればある程度は通常通りの生活がおくれることがわかってきました。
であるならば、副反応で体調を崩すかもしれないワクチンをあえて打たなくとも、楽しい毎日を過ごしたい。いわゆる「路上飲み」などの行動にはそんな心理が働いているのではないでしょうか。

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なにより、彼らが「若い」ということが重要です。
30代も過ぎれば、1年のルーティンがほぼ決まってきて、きっと来年の夏も、同じ街で、同じ人たちに囲まれて、同じように過ごしていることが予測できます。
けれど、若者たちにとって「今」は一度きりしかない。20歳の夏は一度しかないし、21歳、22歳の夏を来年では過ごせないのです。
おとなしくステイホームしている場合じゃなく「今という時間を、友人たちと思いっきり楽しみたい」という気持ちになるのは、僕にもそんなときがあったなと大いに共感できます。
「若年層は重症化しづらい」という新型コロナウイルス感染症の傾向も、彼らを油断させている要因であると考えられます。