EVシフトでCO2削減…?根拠に乏しい「EUの理念」に日本が乗る必要はない

国民に犠牲を強いる無謀な挑戦だから

EVの売り上げが急上昇中

2021年6月、ドイツではこの1ヵ月だけで、EVの新車登録が6.5万台にのぼり、破格の新記録となった。

政府が躍起になっても全然売れなかったEVが急に伸び始めたのは去年の6月から。その理由は、2016年以来、EV(電気自動車)とPHV(プラグイン・ハイブリッド車)に付けられていた購入助成金が倍増されたからである。

Gettyimages

PHVとは、その名の通りプラグイン、つまり、外部の電源から充電できる車だ。エンジンは積んでいるが、基本的に電動モーターの方で走る。

一方、普通のハイブリッド車は、減速時のエネルギーを使って自動的に充電するので、コンセントに繋いで充電はできない。そして、低速の時はバッテリーで動くが、高速で燃費が良くなるとガソリンエンジンに切り替わる。そのため、電動車の中ではバッテリー切れの心配もなく、燃費が良く、また価格的にもお手頃だったため、日本はもちろん、世界中でヒットした。

ハイブリッド車といえば、群を抜いていたのがトヨタのプリウスで、日本のみならず北米やアジアではダントツの人気だ。ヨーロッパでも、ガソリン車やディーゼル車から電動車に乗り換えようという人が増えるにつれて、やはりプリウスの人気が高まった。プリウスは、生涯CO2の排出量も極力抑えられているということで、環境仕様における評判も良かった。

ところが2016年、ドイツ政府が助成金の対象車を決めた時、ハイブリッド車は外された。基本的にガソリン車だからという理由だが、そうしなければ、ドイツの助成金でトヨタを全面支援する羽目になっていただろう。

やはり近年、太陽光発電を奨励するための助成金で中国のパネルメーカーが一人勝ちになり、結果的にドイツのパネルメーカーが軒並み廃業に追い込まれたことは記憶に新しい。

 

ちなみに、2019年にドイツで売れたEVは、1位がルノーのZoe、2位がBMW i3、3位がTesla Model 3、4位がVW e-Golf、5位がSmart EQ Fortwo、それにAudi E-Tron、Hyundai Kona Elektro、Nissan Leaf、Smart EQ Forfour、Kia e-Soulが続いた。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら

関連記事

おすすめの記事