提供:ポルシェジャパン

世界最大のスポーツカーメーカーであるポルシェは、高性能な車の開発だけではなく、環境改善や社会問題にも積極的に取り組んでいます。サステナブルな社会づくりにコミットするポルシェジャパンのミヒャエル・キルシュ社長が見据える先には、どんな未来が広がっているのでしょうか。

望んだ未来を実現するための第一歩、
それは夢を描くこと。

ミヒャエル・キルシュ。1965年ドイツ生まれ。ギーセン大学国際ビジネス経済学部を卒業後、自動車業界に入る。2012年ポルシェチャイナの最高執行責任者、16年からはポルシェコリアの社長を務めた。19年にポルシェジャパン株式会社の代表取締役社長に就任した。

ポルシェジャパンの代表を務めるミヒャエル・キルシュ氏は、持続可能な社会をつくることが自身の長年のプロジェクトだと語り、その実現に力を入れている。フル電動モデルのスポーツカーである〈タイカン〉の発表や、「ポルシェ インパクト」というカーボンオフセットに取り組める仕組みを導入するなど、精力的なチャレンジを続けている。環境先進国であるドイツで生まれ育った彼の目には、2019年から活動の拠点となった日本はどのように映っているのだろうか。

「世界のなかでも経済や産業の先進国である日本は、環境に関しても積極的に取り組んでいる国であると感じました。しかし二酸化炭素や排気ガスを排出しない電気自動車の普及率は世界に比べると遅れています。今まで充電環境のインフラも最新技術を採用できているとは言い難く、ネットワークの普及や、充電スピードにも課題がありました」

そこで電気自動車普及のためにインフラの整備に着手した。

「環境が整わないうちは、どんなに素晴らしい電気自動車が登場してもなかなか乗る人は増えないでしょう。パイオニアである私たちが先陣を切って行動で示すべきだと考えています」

日本政府は、2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略のなかで、公共用の充電施設を15万基に増やし、30~60分程度で充電できる急速充電器は3万基を整備することを発表。今後日本では、電気自動車の普及率はますます上昇するだろうとキルシュ氏は語る。

「少しでも早くノンカーボンの社会を実現したいと思い、私自身がいち早くタイカンに乗りはじめました。先日、タイカンを運転して日本の各地を巡ったんです。大都市だけではなく、日本の美しい原風景を実際に見て感銘を受けて戻ってきたところです。道中は快適で、充電に困ることもなく1600kmを走行することができました」

そしてもうひとつ、環境改善のために今年立ち上げたのが「ポルシェ インパクト」。このプロジェクトのウェブサイトにある排出ガスシミュレーターに、走行距離、燃費、燃料タイプを入力すると、二酸化炭素の排出量が表示される。その排出量に応じて推奨される金額が表示され、ジンバブエ共和国における生物多様性のための生息地の保護やクリーンエネルギー生成などへの支援ができる。排出した二酸化炭素量を、オーナー自身が賛同したプロジェクトに寄付をしてオフセットする新しい視点からの試みだ。

環境問題だけでなく、多様性実現も重視している。トップマネージメントチームの女性の割合を増やし、新しい副社長も女性だ。

「社内では年齢、国籍、過去の経験など多様なカラーを持つ仲間が働いています。いろんな視点からアイデアを持ち寄ることで、柔軟に進化していけると信じているからです」

さまざまなチャレンジをし続けるキルシュ氏だが、日本でショックを受けた出来事があるという。

「ある統計で、日本の若者の約40%が将来の夢を持っていないという調査結果が出たことを知りました。日本以外の国と比べるとかなり低い数値になっていると言えます」

危機感を感じたキルシュ氏は、若者が夢を持つことを応援するプログラム「ポルシェ・ドリームトゥギャザー」を設立した。

「ポルシェという企業自体が、創業者であるフェリー・ポルシェの夢から生まれました。彼は、自分が乗りたい車がなかったので、それならば理想の車を自分でつくろうと創業したんです。我々は小さな会社ですが、夢を描く大事さを知っています。理想的な未来に向かって、多くの人と力を合わせて進んでいきたいです」

今夏後半には、千葉県木更津市に「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」も開設予定。夢見る未来への道を着実に進んでいる。

Porsche. Dream Togetherとは

日本の若者の多くが将来の夢を持てない、また未来の夢に向けた教育的投資が少ないという社会的課題に着目したポルシェジャパン。今後ますます加速する少子高齢化社会において、若者が夢を持ち、そのための行動を起こすことは持続可能な社会を実現する第一歩でもある。この現状を改善するため、「Porsche. Dream Together(ポルシェ・ドリームトゥギャザー)」を始動した。

内容は主に3つ、まずは小学生から高校生を対象に、夢を持つきっかけを提供できるような特別講演やワークショップを開催。夢を追い求めるプロフェッショナルとの出会いと学びの機会を提供する。次に、若者の夢を叶えるサポートをする活動。東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野と協力し、「LEARN with Porsche」を開催。

全国から中高生10名を募集し、5日間の体験合宿を行う。合宿中は夢に向かう力を引き出すプログラムを準備している。最後に、将来若者が活躍するフィールドがより良い自然環境であるよう持続的な環境保護を行う。2021年夏の終わりには千葉県木更津市にポルシェの世界観を体験できる施設「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」を開設予定。千葉県と「自然環境保全協定」を結び、サーキットやオフロードコースをつくる際にも地形はそのまま活かすなど、環境保全に最大限配慮。希少植物専用の湿生植物保全エリアの設置も予定している。


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ポルシェジャパン


●情報は、FRaU2021年8月号発売時点のものです。
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Illustration:Kei Hagiwara Text & Edit:Saki Miyahara