2021.08.04
# 本

圧倒的成長を遂げる「電子書籍」市場…しかし、今に至る道のりは平たんではなかった

電子書籍の歴史を振り返る・前編
飯田 一史 プロフィール

――逆に書籍のタイトルは『頭の中の~』と漢字だけど、検索で『頭のなかの~』とひらがなで入力しただけでヒットしない電子書店もありますからね、いまだに。

落合 ですから「ネットを通じて本を探す」ことが当たり前になった時代において、電子書籍に限らずオンライン書店、ひいてはリアル書店においてもこういった情報を付与することが重要であることが徐々に気づかれていった。

とはいえ一部の出版社にとっては「面倒くさい」という意識がまだあって、私が今関わっているJPO(一般社団法人日本出版インフラセンター)のJPRO(出版情報登録センター)事業でも各社に理解してもらうのに苦労しています(苦笑)。

ですから書誌データと検索の問題はたしかに進展はしたものの、いまだ出版界全体での現在進行形の課題でもあります。

 

その後、電子書籍が注目を浴びるようになると、「電子書籍台頭による出版社没落論」がささやかれ始めた。しかし、電子書籍市場が急拡大した今、出版社が没落するような事態には至っていない。では、そのような言説は何が間違っていたのだろうか。<【後編】「電子書籍の台頭による出版社没落論」はどこが間違っていたのか?>にて語る。

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