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映画・アニメレビュワーの筆者が「ファスト映画問題」に答えが出ないと思うワケ

法律とファン獲得の線引きの難しさ

線引きの難しさ

6月下旬、YouTube上などで1作の映画を10分ほどに短く編集した「ファスト映画」と呼ばれる動画を投稿したとして、著作権法違反の容疑で男女3人が逮捕された。

10年以下の懲役か、1000万円以下の罰金、またはその両方が科せられる可能性がある。近年、映画愛好家の中で論争となっていたファスト映画問題に対して、ついに司法のメスが入った形だ。

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筆者のYouTubeでも、作品を評論する際に内容に踏み込むことはよくあるが、もちろんファスト映画のように結末まですべてを明かすわけでない。

一方で、逮捕や告発を恐れて、動画を削除、または非公開など閲覧ができない状態にした「同業」の運営者も多数おり、すでにチャンネルとして機能していないYouTubeアカウントも存在する。

この一件は映画やアニメなどの表現の評論を行う際における線引きの難しさが浮き彫りになった。作品全編を無断アップロードした場合、違法になるのは誰でもわかる。では、予告編内に使われている映像をスクリーンショットで切り抜いたり、はポスターなどメインビジュアルを動画内に使ったりする場合はどうだろうか。

それらも厳密には著作権法に抵触する可能性があるものの、多くのYouTuber、ブロガーがサムネイルなども含めて使用しているのが現状ではないだろうか。また放送されたアニメの静止画を載せているまとめブログ、あらすじを全部書いているブログなどもグレーゾーンだろう。

これらは著作権法が親告罪であるために、著作権者の黙認によって成立している状態だ。しかし著作権の問題をすべてクリアしようとすると、表現手法が限られてしまう。

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