2021.08.03

弁当の「大量廃棄」だけではなかった…まだある東京五輪「環境への配慮」のお粗末さ

「人類の英知の祭典」としての評価は?

1年遅れで始まり、各種目競技で真っ最中の東京五輪も終盤に入りつつある。日々の2大ニュースが、かつてないほど拡大をみせるコロナ感染者数という危機的状況を伝えるものと、毎日のように日本代表選手が大活躍し、メダルを獲得したという世紀の祭典の開催国としての喜びのニュースという異常な状況だ。

そうした中、東京五輪を巡る話題自体も、メダルの獲得や参加した各国選手のおもてなしへの喜びと言った明るいニュースとともに、サステナブル(持続可能)な五輪を目指しながらも問題が山積しているという話題も多い。

大量の弁当廃棄処分に批判が殺到

国民の大きな怒りをかったのは、大量の弁当廃棄処分のニュースだ。事の発端は7月24日に放送されたTBSの「報道特集」での報道だ。これを受け、大会組織委員会は7月23日に国立競技場で行われた開会式で、スタッフやボランティア用として発注された弁当など、およそ1万食のうち、4000食分が廃棄されたと発表した。

東京五輪のボランティア[Photo by gettyimages]
 

これに対して、国民からは強い批判が起きた。「こうした大量の食品ロスを招くことは許されない」、「コロナ禍で食べるのに困っている人も多いのだから、なぜそうした人たちに配らず、廃棄したのか」といった批判だ。

サステナブルな五輪を目指し、組織委は事前に「持続可能性に配慮した運営計画」を策定し、「食品ロス対策を進めるためのレガシーとする」とアピールしていたから、なおさら非難の声が寄せられた。エシカル消費(倫理的消費)を推進する「日本エシカル推進協議会」名誉会長の山本良一氏(東京大学名誉教授)も、「まったく箸をつけられていない弁当が大量に廃棄されるなどあってはならない」という。

高谷正哲スポークスパーソンは今後、データに基づき発注量の適正化を進めるとし、「多くの食品ロスが生じていたことについておわび申し上げたい」と陳謝した。

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