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今日は「ハチミツの日」…その作られ方は?ローヤールゼリーとの違いは?

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

今日、8月3日は「ハチミツの日」です。

 

その由来は日付を見ての通りですが、「8月3日」が「ハチ(8)ミ(3)ツ」と語呂合わせできるところからきています。

近年ではマヌカの花から採取されたマヌカハニーが話題になるなど、多くの人が日常的に食べているハチミツですが、これがどのように作られるものなのかはあまり意識しない人も多いと思います。

ハチミツとは、ミツバチによって集められた花の蜜がミツバチの唾液腺から出るスクラーゼという酵素によって果糖(フルクトース)とブドウ糖に分解され、その後水分量が20%弱まで蒸発して濃縮されたものをいいます。

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ハチミツにはビタミンB1、B2、パントテン酸、ビタミンCやアミノ酸、鉄などが含まれており、非常に栄養豊富です。これはミツバチがハチミツを作る際、ミツバチの唾液腺から栄養素が出ること、そしてもともと花の蜜には少なからず栄養素が含まれているためです。

また、その味はどの花から取られた蜜なのかによっても変化し、日本ではレンゲやアブラナから取られたハチミツが多く流通しています。

そんな栄養豊富なハチミツを、ミツバチは冬を越えるための保存食として、人間は日々の食事や薬などの健康食として利用するのです。

ちなみに、同じようなものとして「ローヤルゼリー」というものを耳にしますが、これはミツバチの唾液腺以外の分泌腺からでる蜂乳(ほうにゅう)というもので、ハチミツと同じくパントテン酸を多く含みますが、糖分主体であるハチミツと異なり、ローヤルゼリーはタンパク質を主体としています。

余談ですが、新婚旅行のことを「ハネムーン」と呼びますが、これはゲルマン民族の風習で結婚後約1ヵ月のほど間ハチミツ酒を飲んだことから「honey」と「moon」が組み合わされて作られた言葉だとされています。

最後になりますが、「一歳未満の赤ちゃんにハチミツを与えてはいけない」ということをご存じでしょうか?

これは、赤ちゃんはハチミツの中に紛れたボツリヌス菌を原因とする「乳児ボツリヌス症」にかかってしまう可能性があるためです。

ボツリヌス菌は土壌などに広く生息する細菌で、芽胞(がほう)という殻に篭ったような状態になると、熱や乾燥、消毒に対して強くなるため、火を入れるなどしても容易には死滅しません。腸

通常であればボツリヌス菌を摂取しても腸の中の他の細菌に負けて人体には影響を及ぼしませんが、腸内環境が整っていない赤ちゃんは腸内でボツリヌス菌が増えてしまい、そこから毒素が排出されてしまいます。

多くの場合、ハチミツを含む食品はパッケージにこのことを記載しているので「うっかり」してしまうことは少ないとは思いますが、赤ちゃんがいるご家庭の方はくれぐれもご注意を。

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