お父さん自身がスケートに対してとてもピュア

スケートボード仲間だった堀米の父亮太さん(46)が「息子です」と連れてきたのは、堀米が11歳のとき。早川さんはひとめでその才能を見抜いた。
「どうなりたいの?」と尋ねたら、ぼそっとつぶやいた。
「アメリカでプロになりたい」

プロボーダーとして自分の滑りを追究していた早川さんは「自分のことをやっている場合じゃない。裏方で支えようと決心しました」と振り返る。堀米が15歳のとき、スケートボードの本場を見せてあげたいと、米国へ連れて行った。
高校卒業後に米国へ拠点を移すと、19歳で世界最高峰のプロツアー「ストリート・リーグ」で史上二人目となる3連覇を達成した。

2018年のストリート・リーグ。東京五輪で銀メダルをとったケルヴィン・ホフラー選手が3位に Photo by Getty Images
アメリカでプロスケーターになる。その夢を叶えた Photo by Getty Images
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そして、今回の金メダル。早川さんは「『好き』が雄斗の一番の強みであり、成長の源なんです」と説明する。
スケートボードが大好きだ――その気持ちを育んだのが、亮太さんだ。

「思えば、お父さんが描いた大きな絵の通りに物事が運んでいるんですよね。そのベースにあるのは、雄斗がスケートボードを誰よりも好きだということ。それがなかったら、何も成り立たない。スケートを好きにさせたお父さんの力は大きい。お父さん自身が、スケートに対してすごくピュア。技を研究し、カッコよさを追究する。ある意味、本物のスケーターです。雄斗も同じタイプですね」