東京五輪、メダルラッシュのウラで…いま、子どもの「自由研究」に企業が投資を始めるワケ

「今ない仕事」を考える

夏休みに入り、子どもたちの自由研究や宿題の作文に、今から頭を悩ませている親御さんも多いのではないだろうか。ヒントをあげようと「何が好きなの?」といっても、「何も興味ないんだよね」、「別にやりたいこととかないし」なんていう返事が返ってきがちだ。

7月21日に発売された『SDGsでわかる 今ない仕事図鑑ハイパー ~自分の才能発見ブック~』(講談社)は、そんなお悩みの解決に役立つ1冊。

今や、AO入試や中学受験の必須テーマになっているSDGsをガイドラインに、図鑑にまんが、インタビュー、ワークショップなど、飽きさせない構成で、「今はまだない、未来の仕事」=「今ない仕事」を考え、未来を構想する、知識とやる気を引き出す内容になっている。

本稿では、本書の取材の過程でお会いした、<「今ない仕事」を始めた人>たちへのインタビューをお送りする。第1回は、株式会社リバネスの藤田大悟さん。

藤田さんは、このシリーズの第1弾『大人は知らない 今ない仕事図鑑100』で、「今ない仕事」として紹介した『自由研究投資家』を、まさに仕事としてリアルに始めている人である。

『大人は知らない 今ない仕事図鑑100』より
 

ファイル1 自由研究投資家:株式会社リバネス 藤田大悟さん

2007年東京工業大学大学院生命理工学研究科修了。学部時代毛利衛館長の下で日本科学未来館のボランティアの立上げ、科学イベントサークル東工大ScienceTechno設立、初代代表。ボーイスカウト富士章。リバネスには創業時に参画し、100近い企業の教育プログラムの開発を手がける。現在は、世界中のベンチャーが求めるプロダクトを町工場と先端技術で最速で形にする製造プロセスの革新を目指して奔走中。

リバネス・藤田大悟さん

――リバネスが運営される、「サイエンスキャッスル」は、研究開発する中高生のための学会ですよね。他の企業と連携して、子どもたちの科学研究に研究費を支給されています。藤田さんは、そして、リバネスはどうしてこういう事業を始められたのでしょうか?

私自身は、幼い頃から科学好き。ボーイスカウトに入り、自然とどうつきあっていくかを、楽しみながら学んできました。大学時代は科学イベントサークルを立ち上げてイベントを実施したり、日本科学未来館ボランティア1期生として活動したりしました。

その中で、キラキラした目で科学実験に挑む子どもたちに出会ったのが大きいですね。

その2000年頃、日本では、子どもたちの「理科離れ」が盛んに言われていました。OECD(経済協力開発機構)の国際的な学習到達度調査によって、日本を含む先進国でそれが浮き彫りになっていたからです。

けれども目の前にいる、子どもたちはこんなに科学が好きじゃないかと。何かを生み出すための「研究」には、子どもたちも興味津々ということを実感しました。

関連記事