新型コロナショックから回復する世界、取り残される日本

足を引っ張るデジタル化の後進性
野口 悠紀雄 プロフィール

長期経済低迷から抜け出せない日本

現時点で将来の見通しはまったくつかないが、いくら何でも、2022年になれば事態は正常化するだろう。 そうなることを願ってやまない。

では、2022年になれば、日本経済はコロナ前の水準を取り戻せるのだろうか?実は、その保証ももない。実際、前記IMFの推計だと、実質成長率は2022年になっても3.0%であり、主要国の中で最低だ。

この見通しによると、2022年の日本の実質GDPは559.95兆円であり、2019年の555.8兆円に比べて、0.75%多いだけである。これは、誤差の範囲だと言えるだろう。つまり、日本経済は、2020,2021,2022の3年間にわたり、2019年のレベルを超えられないのだ。

 

このように、日本経済は深刻な構造的問題を抱えていることが分かる。その一端がコロナ期に明確な形で現れただけであり、問題の根はもっと深いのだ。

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