「タワマンカースト」の深すぎる闇…39歳女性が「上昇志向」をこじらせた理由

タワマン内で生活を完結させた悲劇
小島 拓 プロフィール

「豪華な共用部」に価値はあるのか?

もともとが「セレブ妻になりたい!」という強い気持ちを持っていたとはいえ、祐子さんを変えた「タワマン環境」とはどんなものなのか。

タワマンならではの「強み」のひとつが、その豪華な共用部だ。ひと口に「共用部」といってもさまざまで、24時間ゴミ出しOKのゴミステーションや宅配ボックスも共用部であり、これは一般的なマンションでも当たり前の設備だが、多くのタワマンではカフェやバーラウンジ、サウナルームやフィットネスクラブ、ゲストルームなど、「住居者の交流の場」が整えられている。

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この「住居者の交流」というのは、ただでさえ人の繋がりが希薄な現代、閉鎖的な「タワマン」という世界で、地域コミュニティを醸成しようという素晴らしいねらいも込められているが、実際にこれらの「交流の場」をうまく活用できる人は少ないようだ。

筆者が懇意にしているディベロッパーに話を聞くと、「これから建てるタワマンは、共用部にそこまで費用をかけることはないという意見も多い」という。

「共用部が豪華なだけ、建てるにも維持するにもお金がかかるわけですからね。あるタワマンには、張り切ってスパ施設をつくって『マンション内に温泉あります!』を売りとしていましたが、意外にウケない。

まぁ、仲のよい知り合いならまだしも、知らない人と同じ風呂になんか入りたくないと。銭湯なら見ず知らずの人だからまだいいとして、同じタワマンに住む人というのは、中途半端に顔見知りなのがかえって面倒なんでしょうね」(前出のディベロッパー)

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