「タワマンカースト」の深すぎる闇…39歳女性が「上昇志向」をこじらせた理由

タワマン内で生活を完結させた悲劇
小島 拓 プロフィール

「日中の昼間に、ママ友がだれかの家に集まって『お茶会』をするそうなんですが、うちには来てくれないとボヤいていました。なんでも、『安田さんの家はうちより狭いから、大勢で押しかけたら大変でしょ』と言われたんだそうです。

ほかにも、『安田さんの部屋は、たしかオーシャンビューよね。昼間はいいけど、夜は真っ暗になるから子どもが怖がるんじゃない?』とか。実際、海を臨む部屋よりも、東京の街並みを臨む部屋のほうが価格は高いんですよね。どっちにしても悪意はないかもしれませんが、言われたほうは、いい気はしませんね」

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強まる「上昇志向」と夫への不満

祐子さんの「上昇志向」は、しだいに「現状の自分=住む家」への不満として表出しはじめた。

「だんだん、家に対しても不満を漏らすようになったんです。『うちの広さじゃ、子ども部屋が狭すぎてかわいそう』『子どもが増えたら部屋が足りない』『だれかを呼ぶにしても、パーティできる広さじゃない』とか。ぼくは別に充分な広さだと思っていたし、快適だったんですけどね」

彼女の「セレブ妻に並びたい!」という焦りは、夫の安田さんに対しても向けられることになる。

「『今年のボーナスはどのくらいもらえそう?』とか、『来年はどのくらい昇給するの?』とか、収入のことをとにかく気にするようになって、辟易しました。

そして、だんだんケチになっていったんですよ。ぼくが飲みに行くというとまず嫌な顔をするし、『タクシー代がもったいないから終電までに帰ってきてね』『後輩にはおごらなきゃならないから、先輩と飲みに行ったら?』とか言ってくる。これにはイラッとしましたね。

それでいて、自分の服や化粧品、子どもの服にはとめどなくお金をかけるんですから。マンションのママ友と付き合ってからですよ、彼女がここまでカリカリしはじめたのは」

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