7月27日、BTSの「Butter」が米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」で1位を獲得。前週の「Permission to dance」に代わり再びトップとなり、9週連続1位を記録している。

昨年の「Dynamite」の大ヒット以降、友人や知人から「BTSばかりなぜこんなに売れるの?」と聞かれることがあるのだが、その答えはBTSの歩んできた軌跡を見るとわかりやすい。

BTSは2021年5月、米国3大音楽授賞式のひとつ「ビルボード・ミュージック・アワード」で4冠に輝き、パフォーマンスも披露した。

K-POPの新陳代謝は驚くほど激しい

日本ではジャニーズに代表されるように、個人で俳優活動をしたりグループでバラエティ活動をしながら、毎年もしくは数年に一度のペースでコンサートを行う結成10年以上のアイドルグループが数多く存在する。お茶の間タレントとしても好感度が高いアイドルが多く、長年応援し続けるファンや二世代、三世代ファンも多いので、ファンの年齢層は幅広いと言えるだろう。

一方、韓国国内のアイドルファンのメインは10代だ。K-POPのコンテンツは無料で見られるものが非常に多く、随分早い時期からYouTubeではMVがアップされ、音楽番組で披露されたパフォーマンスもその数時間後には公式映像がアップされていた。また、コロナ禍前はほとんどの音楽番組は無料公開収録されていたので、若い世代が応援しやすい環境だったとも言える。
ただ、熱心で活動的な若年層のファンは進級、進学などさまざまな環境の変化などをきっかけに、その情熱と興味が他に移ってしまう場合も多い。

韓国は社会全体の変化のスピードが速く、競争社会、実力社会の側面が強い。アイドルや芸能人にも、常に新しい、常に完璧な姿を求め続ける傾向がある。そのため、成長していく姿を見守ることがメインという応援の仕方は、ほとんど存在しない。つまり、常に新鮮で魅力的で完璧な姿を見せないと、すぐにファンに飽きられてしまうのだ。

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そういった社会背景もあり、韓国ではK-POPアイドルは毎年50〜70組がデビューするにもかかわらず、デビュー後わずか2、3年で音楽活動ができなくなるグループがほとんどだ。たとえ3年以上グループの名前が残っていても、個人活動がメインの場合も多く、グループとして楽曲を出すのは1年に1回程度というグループも少なくない。ちなみに、BTSがデビューした2013年は50組ほどがデビューしているが、ほとんどのグループがデビュー後3年以内に解散もしくは無期限活動休止となっている。2021年現在でも活動を続けているのは、BTSのみだ。

デビューショーケースで記者たちに向かってポーズをとるBTS〔PHOTO〕Getty Images